carrozzeria 2004年モデル発表
No.59
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今週、「ビジネスシヨウ TOKYO 2004」の他に、もうひとつ出かけたのがパイオニアのカーナビ「carrozzeria(カロッツェリア)」の2004年モデル発表会。毎年のことながら、例によって、目黒雅叙園で行なわれたんですが、今年は結構、大きく変わりました。
詳しい情報はケータイ Watchにニュース記事を読んでもらえば、わかりますが、最大の変更点はOS。TRONベースのものから「Windows Automotive」になったこと。Windows AutomotiveってのはWindows CEをベースにした車載機器向けプラットフォームで、すでにClarionの「AutoPC CADIAS」などで採用されている。
AutoPCはWindows Automotiveのために作ったって感じが否めなかったんだけど、パイオニアはすでに「カロナビ」として完成された世界観を持っているということもあり、それをWindows Automotiveで再現したという感じ。デモ機を触っても普通の人なら、OSが変わったことがあまりわからないんじゃないかな。
じゃあ、OSが変わったことで何が起きるか。実は、結構、外部の周辺機器がつながるようになる。たとえば、新製品にはCFカードスロットが付いてるんですが、メモリカードのためだけでなく、AirH"や@FreeDなどのデータ通信カード一体型PHS端末を挿しておける。Pocket PCなどを使ったことがある人ならわかるでしょうけど、これらのデータ通信カード一体型PHS端末はCOMポートとして認識されるので、基本的にはドライバなどを入れなくてもそのまま動くってわけです。その他のカード類もドライバが提供されれば、動くわけで、発表会でもBluetoothカードを挿して、ハンズフリー環境の実現を検討したいなんて話も出てました。
あとはメインユニットを取り外して、リビングキットに接続すれば、室内でも使えるなんて機能もありました。カロッツェリアのHDDナビは従来から音楽CDを入れるとHDDに録音してくれる「ミュージックサーバー」という機能があるんですが、今回の新製品ではこの録音した音楽を家でも再生できるワケです。さらに、ブロードバンド環境に接続すれば、地図などのアップデートができる予定とか。
実は、このあたりもカーナビの進化論から考えると面白いポイント。たとえば、巷ではiPodのような製品がゴロゴロしてますが、これを徒歩や電車での移動中のみに利用するのももったいない話。そこで、カーオーディオにつないだり、FM電波で飛ばして、クルマの中でも聞いちゃおうという使い方があるんですが、新しいカロナビはこれをクルマ側から実現しようってことですな。そういや、少し前にフォルクスワーゲンがiPodを使って、そんなプロモーションをしてましたっけ。
個人的には、カロナビはDVD時代からのお付き合いで、HDDナビも2回ほど、バージョンアップを受け、もうこれがないとクルマ乗れない気がするくらいのお気に入り。カロナビは数年に一回、大幅にモデルチェンジするんですが、今回は発表を見てもわかる通り、そのタイミング。一式で約40万円ってのが厳しいけど、なかなか期待できそうです。
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2004/05/14
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