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さて、もうひとつの発表会。DDIポケットのAirH"PHONE「AH-3001V」(京セラ製)ですな。事前にいろんなところで情報が流れていたので、「ようやく発表されましたか」っていうのがホンネ(笑)。
注目はOperaブラウザが搭載され、ほとんどのパソコン用ホームページが見られるということ。もちろん、メール放題など、DDIポケットが売りとするサービスにも対応しているので、外出先でインターネットを見たいユーザーにとってはなかなか魅力的なツールじゃないでしょうか。
実機を触る時間があまりなかったんですが、32kbpsパケット通信でのホームページ閲覧は見るページによって、だいぶ印象が違うという感じ。たとえば、Yahoo!JAPANのホームページのように、テキスト中心で軽めのページなら実用レベルだけど、ケータイ Watchのように画像が多いページはちょっとキツい。欲を言えば、128kbpsパケット通信に対応して欲しかったところだけど、今回のモデルでは対応不可能とのことで、次期モデルに期待。パフォーマンスを重視するユーザーは「ネット25」で契約して、フレックスチェンジで接続すれば、多少は改善されるはず。
端末の詳細についてはニュース記事を見てもらうとして、個人的に面白かったのはインターネット上で展開されたさまざまな『ユーザーのアツい反応』でしょうか。発表されるや否や、あちこちの掲示板で次々と速報が伝えられ、ケータイ Watchにも読者から問い合わせのメールが何通か届いたらしいけど、「あー、DDIポケットって、アツいユーザーに支えられてるのねぇ」っていうのを実感しました。あんまり先鋭化するのはマズいと思うけど、AirH"の良さを一生懸命、伝えようとするユーザーの姿勢にはホントに頭が下がります。感謝しないといけませんよ。 > DDIポケットの方々
PHSというと、昨年あたりからアステルグループが一部の地域でサービス提供を終了したり、新規受付を中止するといったネガティブなニュースが多い。雑誌や新聞、Web媒体、テレビなどのメディアにも「PHSはどうなるの?」っていう質問が寄せられてて、ボクも「今すぐなくなることはない」って答えてるんですが、こうした質問を見ていると、ちょっと「?」と思うこともあります。
PHSと携帯電話はよく似たものなんだけど、そもそもしくみが違うわけで、どっちが優れているとは言い切れない。それぞれにメリットとデメリットがある。それに、どちらかに決めなきゃいけないって話もないわけで、別にPHSはPHSとして、便利に使っている人がいるんだし、ケータイにはケータイならではの使い方があるんだから、それでいいんじゃないのかな。ボクの周りでは両方持って、うまく使い分けてる人が何人もいる。どっちが優れているのかが大事なのではなく、要は使う人次第。賢い人はどちらを持っても上手に使えるだろうし、ダメな人はどっち使ってもダメ。
もしかしたら、これって、日本人の特性なのかもしれないけど、どうも答えをひとつにしたがる傾向がある気がする。別に答えをひとつにしなくてもいいじゃないですか。ケータイにしろ、PHSにしろ、所詮は道具でしかないんだから。ユーザーが100人いれば、100通りの使い方があっても不思議じゃない。そう考えると、これだけアツいユーザーが多いPHSは、まだまだなくならないんじゃないかと……。
なんて書くと、またケータイ派の人が文句言うんだよな(笑)。「コイツはPHSが好きらしい」とかね。だから、ボクはどっちが好きってことはないってば。
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2004/04/25
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