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FOMA定額制発表  No.49
 というわけで、FOMAの定額制『パケ・ホーダイ』がついに発表になりました。詳しくはケータイ Watchの記事を参照してください。

 先々週、ケータイ Watchに掲載したコラム「技術的には難しい」って書いたんですが、このタイミングで発表するとはNTTドコモも思い切りましたねぇ(笑)。ちょっと驚きました。

 というのも今回の発表は、かなり異例中の異例なんですよ。通常、NTTドコモは料金プランなどの改定をするとき、数日前とか1〜2週間前に発表するんですが、今回はサービス開始の約2カ月半前。いろんなところで情報が飛び交い、噂ばかりがひとり歩きするのを嫌ったんでしょうね。

 んで、中身はどうかっていうと、月額基本料金が6700円の「FOMAプラン67」以上の契約者が対象。パケ・ホーダイの月額料金と合わせて、月に1万円以上、支払うヘビーユーザー向けってことですな。しかもパケ・ホーダイになると、無料通話分は事実上、通話とテレビ電話にしか使えなくなる。パソコンやPDAをつないでのパケット通信にも使えるけど、個人ユーザーではそれほど多くない。たとえば、FOMAプラン67の場合、4050円分の無料通話が含まれていて、標準タイムで時間に換算すると、通話で約155分(対一般電話のみ)、テレビ電話で約86分、使える計算。これを「155分も使える」と考えるか、「155分も使う人向け?」と考えるか。まあ、パケット通信が定額になるので、基本料金の無料通話分は捨てたと考えてもいいんだけど、ちょっと敷居高いなぁって感じ。

 NTTドコモとしては、パケ・ホーダイのユーザーが増えることで、月々の支払いが多いユーザーを増やせるので、ある意味、あまり大きな損をしないように考えられているのがパケホーダイのポイント。まあ、1年も経てば、定額向けのネットワークも構築できるだろうから、いずれはそっちにお引っ越しってことかな。ちなみに、懸念された定額ユーザーの帯域占有については、ネットワーク側で通信の帯域制限(一種のQoSみたいなもん?)をすることで対処するそうです。

 まあ、サービス開始まで時間があるんで、みんなでじっくり悩んでみましょ。特に、PDCから乗り換えてない人は、それまでにFOMA端末が数機種、増えそうな感じなんで、その辺も気にしながら……。ボクはこのSH900iが結構、お気に入りなんですけど(笑)。
2004/03/24



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